第14回「アルテの森語り」

投稿日 2012-12-24

12月23日 季節の節目に開催している朗読会「アルテの森語り」が、昨日カフェアルテで行われました。14回目の今回は、一年で昼の長さがもっとも短いとされる“冬至”の頃にあわせて開催しました。

 夕方5時半からはじまった森語り、まずは、磯田憲一さんによる山本周五郎著「裏の木戸はあいている」の朗読です。裏口の鍵のない木戸をあけた中にある、お金の入った箱。この箱をめぐって、繰り広げられる様々な人間模様を描いた作品ですが、緊迫した話の展開に、みなさんじっくりと耳を傾けていました。
 続いてはゲストの安藤千鶴子さん。2011年3月11日、想像を絶する中で誕生し、未来への希望を携えて104人の子どもたちが生まれました。その子どもたちに“希望の「君の椅子」”が贈られ、今回朗読した手記は、椅子を贈られた、3.11生まれの赤ちゃんのお父さんお母さんが書いたものです。困難な状況のなかでの出産の様子や、12月23日無事に生まれてきた子どもへの“希望”など、様々な想いが綴られた手記にじっと目を閉じて聞いている方、涙を流されている方など、3.11の出来事を改めて考えていたのではないでしょうか。手記の最後には、「子どもの子どもにも受け継いでいきたい」と“希望の「君の椅子」”を未来の子ども達へ、というお母さんの思いが綴られていました。

 
 朗読の後は、交流会&餅つきが行われました。参加者のみなさんからの差し入れや、冬至かぼちゃ、搗きたてのお餅などがテーブルいっぱいに並び、参加された方は、冬至の長い夜を最後まで楽しまれていました。
 ご来場のみなさん、そして、料理のお手伝いや、餅つきの準備にご協力いただいた方々、出演者の方々、本当にありがとうございました。まだ次回の開催が決まりましたら、ホームページ、ブログでお知らせしますのでお楽しみに。

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  1. 餅つき、たのしそうですね。
    狐やおこじょが見ているかもしれません。
     以前お世話になった独身寮に木臼があり、寮の恒例
    行事で何度か餅つきをしたことがあります。捏ねる人
    と打つ人の間合が大切ですね。
     臼は欅ですか。

    Comment by いはらしげあき — 2012年12月25日 @ 6:32 AM

  2. いはらしげあきさん
    コメントありがとうございます。
    みんなで「よいしょー!」と声を掛け合いながら、つきました。
    つきたてのお餅は格別ですね。木材について、頂き物のため、
    はっきりと分かりませんが、年季の入った立派な杵と臼を使っています。

    Comment by NPOスタッフ — 2012年12月26日 @ 10:43 AM

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