先週土曜日、アルテピアッツァ美唄アートスペース(旧体育館)で、安田侃講演会「イタリア:アートと歴史とまちづくり」が開催されました。今回は、主催の公益社団法人日本建築家協会(JIA)による「JIA建築家大会2013北海道」にあわせて行われました。
当日は、朝から雨が降り続くなか、彫刻家安田侃さんのお話を聴こうと、道内外から約300名の方が会場に集まりました。
イタリア在住42年の安田さん、講演は、和やかにサッカーの話題から始まり、彫刻家としてアトリエを構える北イタリアのピエトラサンタでのお話しや、美唄の炭鉱で働いたアジアの人々を慰霊する彫刻、イタリアで戦時中に起きた悲劇など古今東西の歴史観にまで至りました。
後半は過去にイタリアのローマやフィレンツェ、ミラノなどで行われた大規模な野外彫刻展のスライドを交えながら、開催された町の地域性や、そこに関わる人々、当時の貴重なエピソードなどを語ってくださり、「もっと国が芸術をまもらなければいけない」と、彫刻家の視点から、イタリアと日本の芸術性の違いについてもお話されました。
今回、入場無料ではありましたが、多くの方からご寄付をいただきました。いただいた寄付は、これからも次世代へとアルテピアッツァ美唄を繋げていくために大切に使わせていただきます。ご寄付してくださった方々、ご来場くださった方々、会場でお手伝いいただいたみなさん、本当にありがとうございました。