東京で

投稿日 2006-06-14

 もう幾日か経過していますが、6月6日(火)に東京で開催された安田さんの講演会会場でNPOの会員入会の呼びかけとグッズ販売に行ってきました。                                                                      日本建築美術工芸協会主催の講演会は大変盛況で300人を超える方々が詰めかけていました。この日の約1時間の安田さんの言葉に感銘を受けたと早速東京からアルテピッツァを訪ねてくださった方もいらっしゃいましたし、このあとの反響が楽しみです。                                                                   会場となった丸の内周辺では安田彫刻をふたつほど見ることが出来ます。                                                           ひとつは1996年に設置した「意心帰」。丸の内3丁目の東京国際フォーラムの一角にあり、警備にあたる方々から「たまごいし」と呼ばれているという情報を新たにキャッチしてきましたが、もう10年も前からこの場所にあるのですから多くの方がご存知かもしれません。                                                               もうひとつは3月下旬に設置されたばかりの「天空」。三菱商事ビルディング(千代田区丸の内2丁目3-1)の入口に佇んでいます。                                                                                          どちらも白大理石のなめらかな曲線が心地よく、離れがたくなってしまいます。

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  1. ガラスの中の「天空」ちょっとおすましな感じだけど、美しいですね。

    Comment by じゃりんこ — 2006年6月15日 @ 9:29 PM

  2. 東京・丸の内で6日、彫刻家・安田侃氏の「まち・人・アート 空間の支点「彫刻」」と題する講演が行われた。丸の内再開発は東京駅と皇居の間に高層ビルを屏風のように並べる計画だ。完成すれば東京の景観はまちがいなく変わる。
     安田氏は1時間余の講演を「日本にはアメリカ流に高いものがいいという風潮があるが、私は地にはって人と人とが怒鳴りあえるような空間がいいと思う。日本人のオリジナルにはいいものがある。日本の感情でしかできないものを作っていきたい」と締めくくった。
     「心を空っぽにしてじっと見て、何かを感じる。それが21世紀に最も大切なことだ」とルネサンス以降初めてフィレンツェ中心部での彫刻屋外展示を許可した芸術監督官は語ったという。安田氏自身も代表的な作品「帰門」についてこう語っている。「しがらみを捨て、我に帰る門です」。帰門の下にたたずむと、行く道、来た道を感じることができる。
     「都会には寂しく歩く人が多い。その感情をぶつけ、受け止めてくれる。雨の日、風の日に元気で、という彫刻をさりげなく置けたら」と、安田氏は語った。古の人が道端の地蔵や観音で人々を導いたように、安田彫刻は人間性回復の道標なのである。路傍の古仏が残ったのは、それに救われた人々が大切に守ったからである。経済効率優先の再開発、その中に未来を救う人の道しるべが、この講演を機会に設置されれば幸いである。

    Comment by 江戸の隠居 — 2006年6月16日 @ 8:16 PM

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