先日、安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄に視覚障がい者の方々が来訪し、アルテピアッツァ美唄スタッフとボランティアの方と一緒に野外の敷地を散策、そして彫刻の鑑賞をしました。
一緒に歩くことは初めてでしたが、介助の方から心得を教えていただき、二人一組になっての散策。簡単な自己紹介を済ませ、緊張しつつも言葉を交わし、ゆっくりと歩み始めました。周りの景色を伝えながら、聞こえてくる音、匂いを共有して、彫刻に触れます。彫刻によって素材や質感が違うため、手で触れながらお互いに気付いたことを言葉にして伝え合い、時には疑問を投げかけて感じたことを言葉で返していく。それはよくある自然な会話のようでしたが、普段一人でじっと鑑賞していた時には気付いていなかった、作品の魅力を再発見することにもつながりました。人よりも大きな彫刻の、手の届かないところや彫刻周辺にある景色を改めて言葉にして伝え、情景が相手に伝わったとわかった途端、その共感はとても深いものとなりました。
作品をまわるにつれて次第に会話も弾み、和気藹々と散策を終えました。みなさまお越しいただきありがとうございました!