いつも季節の節目に開催しています「アルテの森語り」。今回は十五夜の時期に合わせて行いました。
まずは道庁男声合唱団による合唱です。やなせたかしさんが作詞した「さびしいカシの木」や、誰もが聞いたことのある坂本九さんの「上を向いて歩こう」などを合唱され、その歌声は天井の高いカフェアルテに響き渡り、包み込むような深い力がありました。 プログラムの中盤、「生まれてくれてありがとう」の思いを込めて居場所の象徴としての「椅子」を贈る「君の椅子プロジェクト」代表でもある磯田憲一さんから、5月に生まれたアルテのスタッフの長女に君の椅子が手渡されるサプライズがありました。さらに、合唱団の愛唱曲である「君の椅子」が合唱され、会場はあたたかな雰囲気に包まれました。
続いて磯田憲一さんによる朗読は宇江佐真理著の「おはぐろとんぼ」。江戸を舞台に、仕事一筋で生きてきた料理人おせんに訪れた転機と心模様を描いた物語です。辺りも暗くなり、静謐な空間での朗読にみなさんじっと聞き入っている様子でした。
朗読が終わると、参加者からの差し入れや手作り料理などを並べた交流会です。美唄のそば打ちグループ「匠の会」が作る、新そばとてんぷらの盛り合わせも振舞われ、参加者と出演者でお話しながら楽しそうに交流されていました。
演奏していただきました道庁男声合唱団のみなさん、そして参加者のみなさん、ありがとうございました!次回の森語りは、決まり次第HPなどでお知らせしますのでお楽しみに。