
初日はローマ市内を自由散策し、2日目はお待ちかねの安田侃さんのご案内で「安田侃野外彫刻展『Toccare il Tempo 時に触れる』」を巡りました。ピサ市で出合う安田侃彫刻はどれも子どもたちに親しまれていました。特に「妙夢」が大人気で、穴から斜塔を撮影したり、顔を出したりと撮影の順番待ちができていたほどでした。彫刻を巡ることで、ピサ市を巡った野外彫刻展でした。
3日目は安田侃さんや、かのミケランジェロも彫刻の素材として求めたカッラーラの大理石、その採石場に案内していただきました。彫刻に使われる大理石は主にトンネルを掘って切り出されています。
歩く道、天井、壁・・・すべてが大理石。目の前ではまさに切り出す作業が行われ、機械を動かす音が響きます。その後、石切り場を後にして安田侃さんがアトリエを構える町「ピエトラサンタ」へ。駅前にある妙夢の前で記念撮影し、アトリエを訪問しました。石切り場で見た、地球の一部である大理石が、地上に切り出され、アトリエでは彫刻へと姿を変えていました。とても大きな時間の流れに触れた一日でした。

安田侃さんに展覧会をご案内いただきながら貴重なお話をお聞きし、カッラーラの石切り場、そしてアトリエ訪問・・・とあっという間のイタリア滞在でした。ピサでの展覧会は10月16日に終了しましたが、また希望の声が集まれば、安田侃さんの展示に合わせたイタリアツアーが実現するかもしれません!