2008年1月13日は、本来でしたら安田さんのローマ展最終日でした。が、朗報です。この展覧会の会期が3月30日までとなりました。 ローマ市が主催し昨年の9月7日から古代遺跡を舞台に始まり、安田さんの彫刻に出合うべく日本からも大勢の人が「トラヤヌス帝の市場」に訪れているはずです。 「1月までだとスケジュール的に厳しい」と断念した方、「実は2月にイタリアに行く準備をしている」という方。もしもお時間の都合がつくのでしたら、是非この展覧会を体験してきてください。 そこには数千年前の息づかいが潜む空間に静かに佇む彫刻が確かに「在る」のです。
会期延長、それだけ高い評価と人気があるということでしょうね!
アルテピアッツァに関わるものとしてとてもうれしいことです。
さて、先日の「道新」空知版に、スタッフの田中健茂さんのことが大きく載っていました。
そのことについて、美唄弦楽アンサンブルの「ブログ」にメンバーが記事を載せています。
アルテピアッツァでの演奏会ではお世話になっている関係でせめてもの恩返し?(笑)。
もしよろしければアンサンブルのブログ、のぞいてみてください。
http://techmat.web6.jp/gengaku/
です。
Comment by びばいのゴーシュ — 2008年1月15日 @ 11:52 AM
今年、東京の熊の家には、ローマ展を写した野中昭夫さんと並木博夫さんのカレンダーがかかっています。同じものを写しても、違いが出るからおもしろいですね。野中さんは芸術新潮の写真家を務め、白洲正子の仏像めぐりにも同行した人、立原正秋の随筆の中でも古寺の庭を撮影したくだりなどが紹介されています。並木さんは熊もよく知っている人で、アルテができてからずっと撮影している人。
野中さんの作品は鋭く時の流れというものを切り取っています。並木さんは乾いたイタリアの気候の中で、ウェットに作品を写しています。それぞれが安田先生の作品をとらえていると思います。安田先生の作品のすばらしさというのは、時、場所を超えて人々に感動を与えるものであり、見る人によって違って当然なのです。
だから、先生は作品について多く語りません。昔、ある作品について質問したら、禅問答のような答えでした。今になると少し分かるような気がします。有名な作庭家が「石は大地の骨である」といっていました。大地の骨とは、地球が誕生して以来の生命の証しなのです。余計なものをそぎ落として最後に残るもの。安田先生の作品はそのようなもので、人はそれに触れることで生の意味を考えるのかもしれません。
Comment by 都会に出た熊 — 2008年1月17日 @ 3:11 PM