
6月18日
18日(土)カフェアルテでは「アルテの森語り」が開催されました。毎回季節の節目に行っている朗読会、9回目の今回は夏至の頃に合わせての開催となりました。今回も多くの方に来て頂き、始まる頃には会場はいっぱいとなりました。
磯田憲一さんが今回挑んだのは、いつもの小説とは少し変わって「ある日の新聞から」と題された新聞記事の朗読。2011年5月19日の新聞から池澤夏樹さんのコラム「3.11からの再生」、震災の事を綴った文章を磯田さんが心情を込めて朗読して下さる姿に皆さんも真剣な表情で聞き入っていました。その後は同日の「読者の声」から「初恋」をテーマにした3タイトルを披露して下さいました。続いてゲストの元HBCアナウンサーの安藤千鶴子さん。美唄市出身で昨年亡くなられた児童文学作家後藤竜二さん著「りんごの花」「紅玉」を朗読して下

6月18日
さいました。後藤さんの兄の高田三郎さんが絵を担当された絵本「紅玉」、戦後間もない1945年美唄市でのりんご園のお話です。安藤さんから丁寧に読み上げられる言葉のひとつひとつが情 景として浮かびあがり、聞いている方々の中には思わず涙される方の姿もありました。途中突然の雨で会場内に雨音が響きわたる場面もあり思わぬ効果音の演出となりました。お二人の朗読の合間にはゲストのヴァイオリニスト小林佳奈さんの演奏が朗読の雰囲気を盛り上げてくれ、最後には小林さんの演奏もあり、日が沈みかける夕

6月18日
暮れのカフェアルテにそっとヴァイオリンの音色が響き渡り幻想的な一時でした。朗読会終了後はストゥディオアルテでの交流会。今回も匠の会の皆さんが用意して下さった手打ち蕎麦を頂きながら参加者の方からの差し入れの料理、お菓子、お飲み物などがテーブルに並び夏至の長い夜を皆さん最後まで楽しまれていました。
次回の日程が決まりましたらアルテピアッツァ美唄のホームページやこちらのブログでお知らせ致しますので楽しみにお待ち下さい。
「アルテの森語り」、ようやく夏らしいお天気になってきた夏至の4日前の夕べ、
カフェ・アルテで特別な時間が流れているのを感じていました。
磯田さんの朗読は、今回北海道新聞のコラムと、「読者の声」。
私たちは、もはや3月11日に起きたことと無関係に生きることは出来ないと改めて思いました。
生活スタイルも、考え方もかえてゆかなくては。
安藤さんの朗読は、美唄出身の後藤竜二さんの絵本から。
戦争中に、美唄でもどんな悲惨なことがあったのか。
私たちはまだまだ、あの戦争を語り継いでゆかなくてはならないと思いました。
そして、65年前の日本と、東日本大震災の現在の日本とが重なりあって心に訴えて来るものがありました。
聴いていて涙をこらえることができません。
小林さんの奏でるバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタを、朗読の後に慰めのように聴きました。
感動的なひと時でした。
磯田さん、安藤さん、小林さんに心から御礼申し上げます。
そして準備をされて、美味しい美唄の取れたて野菜やうちたてのおそばでもてなしてくださったスタッフの皆さまにも心から感謝いたします。
ほんとうにアルテピアッツァに相応しい、あたたかい心を感じる企画です。
これからも。「森語り」続けてくださいますように。
次回を楽しみにしています。
Comment by Y.N — 2011年6月22日 @ 4:55 PM
Y.N さん
コメント有難うございます。
「アルテの森語り」は協力してくださる多くの皆さまのおかげで、
9回目を迎えることができました。いつも有難うございます。
朗読、演奏はもちろん、参加してくださる方々、おいしい料理を作ってくださる方々、
アルテピアッツァの空間…すべてがそろって、「特別な時間」が生まれたのだと思います。
いつものアルテピアッツァにも、どうぞ遊びにいらしてください。
お待ちしています。
Comment by NPOアルテ — 2011年6月23日 @ 2:11 PM