
アルテの森語り
昨日の朝は今季一番の寒さだったのではないでしょうか?アルテピアッツァ美唄ギャラリー(木造校舎2階)内も朝のうちは冷え込み、吐く息は白く、窓ガラスには霜がはりついていました。
さて、私たちNPO法人アルテピアッツァびばいが主催している「アルテの森語り」-朗読会-のお知らせです。毎回季節の節目に開催している森語りですが、今回は冬至の頃に合わせて12月23日(金・祝)に行います。朗読は磯田憲一さん、ゲストには元HBCアナウンサーの安藤千鶴子さんと安藤さんの教室の方々による「安藤千鶴子とカルチャー教室の仲間達」、そして会場に素敵な音色を届けて下さるのはオーボエ奏者の筒井あやさんです。冬至の長い夜、カフェアルテの薪ストーブで温まりながら朗読に耳を傾けてみませんか?終演後はカフェアルテ隣のストゥディオアルテ(体験工房)で交流会を行い、もちつきも予定していますので是非ご参加下さい。持ち込み大歓迎です!
※カフェの冬の祝日営業は通常17時までですが、森語り開催の為この日は16時までとさせて頂きます、ご了承下さい。
◆日時: 2011年12月23日(金・祝)16時半~
◆場所: アルテピアッツァ美唄 カフェアルテ
◆出演: 磯田憲一さん、安藤千鶴子さんとカルチャー教室の仲間たち、
筒井あやさん(オーボエ奏者)
◆料金: 1500円(冬至かぼちゃ付き)
◆定員: 40名・予約制 ※ 募集は締め切りました。
◆お申込み: NPO法人アルテピアッツァびばい (0126)63-3137
昨夜(12月23日)、はカフェアルテで第11回「アルテの森語り」でした。
天気予報では吹雪ということでしたが、みなさんの心がけのおかげでしょうか、開演時は雪もあがり、
冬至の翌日の夕闇の中で、とても素敵なひと時を過ごすことができました。
まず、筒井あやさんのオーボエの演奏。
オーボエは、バロックの時代から使われている歴史の古い楽器、そう葦笛の進化したもの(笑)。
とても優しい温かい音色が会場を包みました。
ご常連の安藤さんの朗読、安藤さんのお仲間の方たちの朗読。
「笠地蔵」の時には、裏手で餅つきをしているぺったんぺったんの音が絶妙な効果音に!
そして磯田さんの「小ぬか雨」
以前も聞かせていただきましたが、本当に味のある「語り」が心に響きました。
磯田さんは花巻空港から悪天候の中、好運にも千歳に降り立つことができ、この会に間に合ったのだとか。
さて、交流会では冬至南瓜はもちろん、つき立てのお餅をいただき、みなさんお腹の方も大満足。
その中で、磯田さんからお話しがありました。
「君の椅子」プロジェクトということは報道などで見聞いていました。
いま、それを東日本大震災で被災された東北三県で、その日、3月11日に生まれた子供たちに贈る活動を磯田さんが中心となって進めていらっしゃいます。
この日、花巻空港から飛んで来られたのもそういうわけだったのでした。
3月11日、多くの方々が犠牲になったこの日に、新しい生を受けて生まれてきた子供たち。
この子供たちはこれからの希望です。
でも、こんな大惨事の中で、生まれてきたことを祝ってよいのだろうかと、ご両親も肩身の狭い思いをされ複雑な気持ちでいらっしゃると。
この子供たちに、名前を刻印した「君の椅子」を贈ることは、生まれてきたことを祝福し、この日に生まれたことが被災地の希望であることを伝えることなのだと思います。
磯田さん、各方面でご多忙ななかで、こんな素敵なこともされていらっしゃったこと、気付かなかったことは迂闊でありました。
とても心があたたまる夕べでした。
(蛇足ですが、私は東京の出身で、祖母が9月1日の生まれだったこと、そのために震災以来誕生日が祝えなかったと話していたことを思い出していました)
Comment by Y.N — 2011年12月24日 @ 10:25 AM