‘出来事’ カテゴリーアーカイブ

アルテ〇〇の学校 第14回マルマルは(編)(集)

投稿日 2018-09-26

9月26日 9月23日(日)、「アルテ〇〇の学校 第14回マルマルは(編)(集)」をストゥディオアルテ(体験工房)で開催しました。会場いっぱいの方々が、美唄や北海道内各地から参加してくださいました。

 ゲストは、「ミチクル編集工房」の來嶋路子さん。1994年に美術出版社で働き始めてから、20年以上にわたって編集のお仕事をされています。
 はじめに、本を作るまでの工程を企画~完成まで分かりやすく解説してくださいました。次に、來嶋さんが実際に関わって作られた本をいくつか紹介。美術の専門誌から絵本まで一貫して來嶋さんが心がけているのが「美術を分かりやすく、楽しく伝える」ということと、本を作るうえで大事なことが「まだ良い物ができる!」と期待し続けることだそうです。

 そんなふうに、東京でお仕事を続けてきた來嶋さんが、結婚や出産、そして東日本大震災の経験を機に2011年に北海道岩見沢市に移住。東京と岩見沢の遠距離での仕事も最初は苦労があったようですが、これも「個性になる!」とおっしゃる來嶋さん。今では2拠点から仕事の依頼があるとのこと。2015年に独立し、今年「森の出版社ミチクル」を立ち上げ、実際に山を買ったことを楽しく伝える本「山を買う」、北海道に来て蕗の薹が沢山あることに衝撃を受け作った、絵本「ふきのとう」を出版したりと、9月26日北海道ならではの本の制作もされています。最後は「みなさんもぜひ本を作りましょう!」と、手軽に本を作れる楽しさを紹介してくださいました。
 最初から最後まで一歳のお子さんを抱っこしながら(!)の講演でしたが、エネルギーに満ち溢れた來嶋さんのお話に、参加者の方もワクワクしながら聞き入っていました。來嶋さん、ありがとうございました!
 アルテ〇〇の学校、次回は11月11日(日)「(メ)(ガ)(ネ)の学校」です。詳細が決まりましたらホームページ、ブログでもお知らせします!

アルテの風景を

投稿日 2018-09-03

 9月に入り、吹いてくる風が少し冷たくなってきました。

 今日の午前中、美唄市内の小学校4、5年生が図工の授業で安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄に来てくれました。テーマは「風景画」で、アルテの中で見える風景を画用紙に描きます。最初に「いろいろな描き方がありますが、今日はこの方法で…」と先生から説明がありました。
 まず、「空」と「地面」の境目をよく観察します。それらを大雑把に色分けをして絵の具を塗り、乾いたら、鉛筆で彫刻や木々などを描き込んでいく…という方法です。

 薄く水で延ばした水彩絵の具で、「空」と「地面」を色分けします。地面というと、平坦な面をイメージしますが、山の稜線のような曲線の場合もあります。生徒たちは自分が描きたい風景をよくよく観察して、その境目を慎重に描いていました。
 疲れたら、休んで(と言っても、みんな広場を駆け回ってましたが)、また自分の画用紙に向き合って、風景を見て、時間いっぱい集中して描いていましたよ。同じ彫刻でも、丸い感じに描く子、シャープに描く子、曲線を大胆に描く子…それぞれに特徴があり、自由に描くおもしろさも感じられる授業でした。

スタディ・ツアーで

投稿日 2018-08-25

8月25日 23日(木)、今年の1月に「エクセレントNPO大賞」市民賞を受賞(詳しくは1月のブログで)したことをうけ、エクセレントNPO事務局の皆さん、協賛企業の野村ホールディングス株式会社や住友商事の皆さん、計6名の方々が、受賞団体である当NPOが管理・運営する安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄をスタディ・ツアーとして訪れてくださいました。
 雨予報も外れ、快晴となったアルテピアッツァ内を、アルテ創設のきっかけや彫刻家・安田侃さんの思いなどお話しさせていただきならがゆっくりとご案内しました。その後、場所を体験工房に移し、当NPO理事長の磯田憲一から「ここは入場料をとらない世界でも稀有な美術館です。第3のふるさとのような存在になれれば。」と運営理念についてのお話をさせていただき、その後NPOの事業でもある「こころを彫る授業」を体験してもらいました。意見交換会も行い、時折、皆さんから「年間の予算は?」「企業からの支援はありますか?」などと具体的な質問が飛び交い、有意義な交流の場となりました。
 その後、2基の立坑やぐらが保存されている「炭鉱メモリアル森林公園」へ行き、市役所職員の方から炭鉱の歴史についても紹介があり、アルテピアッツァ美唄へと繋がっている、美唄の歴史を知っていただきました。最後には、名物「美唄焼き鳥」を食しながら自然と意見交換会の延長戦(?)となりNPOの運営について、それぞれの立場からの熱い議論が交わされました。今回の交流を通して、私たちも学ぶことが多かったです。お越しいただいた皆さん、ありがとうございました。ぜひまた、お待ちしております!

あじさい

投稿日 2018-08-05

8月2日 ここ一週間ほど、安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄ではあじさいが咲いています。朝、園内の作品を清掃しに森へ足を踏み入れるたび、うす紫色の見事なあじさいが目に飛び込んでくるのですが、今日はお天気もよく、木漏れ日がちょうど一輪のあじさいに当たって、なんとも言えない美しい瞬間を見ることができました。
 本州では、6月から7月にかけて梅雨の時期に咲くあじさいですが、北海道では今時期となります。彫刻散策にお出かけの際は、こちらもお楽しみください。

図工の授業で

投稿日 2018-07-06

 先日、美唄市内小学校の図工の授業で、安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄に12名の児童が訪れてくれました。
 造形作家・のぞえきょうこさんが担当する授業の一環で、この日のテーマは、自分の“気持ち”や“感じたこと”を立体造形で表現すること。
 最初にみんなで安田侃さんの彫刻を見てまわりました。アルテスタッフの案内で、彫刻に触れたり、ぐるりと彫刻の周りを歩いてみたり、「この彫刻をみて、どんな感じがする?」などとお話をしながら見てまわり、ストゥディオアルテ(体験工房)へ。
 いよいよ、粘土を使って、立体造形の制作です。蒸し暑かったこの日、「今、感じている『暑い』を 形にしてみよう」といったウォーミングアップのあと、「きれいな立方体を作ってみましょう」「その立方体の一部をくり抜いて、それをまたどこかにくっつけてみよう」とのぞえさん。何をするのかな?と思ったら、これによって、道具の使い方を学ぶことができるのです。
 最後に、それぞれ、「アルテの中に自分が創った彫刻を置くとしたら…」というお題で作品を創りました。かわいらしいもの、細かい細工のあるもの、ダイナミックなもの…個性豊かな作品が出来上がりました。
 粘土をこね始めてから作品完成まで、1時間以上の長丁場でしたが、どの子もとても集中して制作していましたよ。子どもたちの視点や表現は新鮮で、私たちスタッフにとっても学ぶことが多い時間でした。

ポポロミーティング&ポポロパーティ

投稿日 2018-06-25

6月23日 6月23日(土)、安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄で「ポポロミーティング&ポポロパーティ」を開催しました。
 ポポロミーティング「アルテ市民集会」は、年に一度アルテ市民ポポロが自由に意見交換をする場です。最初の30分は2017年度のNPO法人アルテピアッツァびばいの活動報告を行いました。次に、「スタッフが語る『アルテの作品の今』」と題して、イタリアで8年間文化財修復の研究と実務経験を積んだアルテスタッフが、画像を交えながらアルテの屋外彫刻の現状についてお話ししました。天翔の丘の白大理石「天翔」のコーティングの状況や北海道ならではの冬期間の保全の課題、これから出来る対策などについて 詳しくご紹介しました。みなさん、関心を持って真剣な表情で聞いてくださいました。続く「全体ミーティング」では、アルテの作品や空間の維持、収支構造についての意見・議論などが行われ、専門的な視点でアルテを語った6月23日トークを通じ、今までと一味違う、「バトンの先」を見つめることができたように思います。
 ミーティング終了後には、 ポポロの交流の場を、と初めて「ポポロパーティ」をカフェアルテで開催しました。カフェスタッフの手料理を囲んでポポロ同士語らう時間は楽しく、あっという間に夏至の長い夜は更けていきました。
 ミーティング&パーティにご参加いただいたみなさんありがとうございました!

第64回うんどうかい

投稿日 2018-06-18

 まさに運動会日和となった先週の土曜日、美唄市立栄幼稚園の「第64回うんどうかい」が行われました。
はじめはキッズ体操。「一日がんばるぞ~!」と、園児や先生、親御さんたちも一緒になって体を動かしていました。
いよいよここからが本番。恒例のかけっこでは、年少さんから順に名前を呼ばれますが、はずかしくてもじもじする子から、呼ばれたら元気に手を上げて「はい!」という子、いろいろです。親子参加の競技では、袋をかぶったお父さん、お母さんを園児たちが探し出して、一緒にゴールするというものですが、袋をかぶった姿が少し怖くて、なかなか袋をめくれないでいました。「たぶん、これがうちのお父さんだけど…」と戸惑ってる様子が可愛かったです。
大きな声援や歓声が響く賑やかな運動会に、アルテを訪れた方々も笑顔になっていました。

彫刻の間から

投稿日 2018-06-10

 気温がぐんと上がって、いよいよ夏だな~と思っていたら、この週末は上着が必要なくらいひんやりしています。

 先日、カフェアルテの店内から広場へ目をやると、彫刻の間からひょっこりと、何かが顔をのぞかせていました。
 よく見ると、それは鹿でした!あたりを警戒しながらも、広場で悠々と草を食べて、しばらくすると山へ帰っていきました。
 鹿があらわれたのは、細かい雨が降る静かな午前中。そのどんよりした雰囲気に、夜明け前と勘違いしたのでしょうか?日中はほとんど姿を現すことのない鹿がふと姿をみせたのでした。自然と作品が共存している美術館であることを改めて感じた出来事でした。

高松に行ってきました

投稿日 2018-05-21

 先週末、香川県立ミュージアムで6月3日まで開催されています「20世紀の総合芸術家 イサム・ノグチ ―彫刻から身体・庭へ―」の記念事業として行われた安田侃さんの講演会へ参加してきました。

 世界的彫刻家 イサム・ノグチさんと同じ工房で、同じ時を過ごした安田さんの話をぜひ聴きたいと、多くの方が集まり、会場は満席!230名の方が安田さんの話に耳を傾けました。
 お話はイサムさんとの出会いからはじまり、安田さんがイサムさんの作品制作に携わり、設置にも同行したヴェネツィア・ビエンナーレのこと、イサムさんの没後、ニューヨークを訪れた時のことなど、実際にイサムさんと接していた安田さんならではのエピソードが多数聞かれました。
 また、この講演会をメインとした北海道発のツアーに同行させていただき、講演会当日の午前中には安田さんと共に「イサム・ノグチ庭園美術館」を訪れていました。日本でのアトリエ、住居としてイサムさんが過ごしていた場所、丁寧に創ったその空間を体感していたことで、安田さんのお話がより身近に感じ、イサム・ノグチ作品を堪能するだけでなく、イサムさんの人柄にも存分に触れる旅となりました。

第64回 美唄市立栄幼稚園入園式

投稿日 2018-04-12

 先日、安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄の木造校舎1階栄幼稚園では、入園式が行われました。

 お父さんお母さんたちから離れた椅子に一人一人座って、ちょっと神妙な面持ちの新入園児たち。はじめての経験だったと思いますが、みんなしっかりと先生のお話を聞いていましたよ。お兄さんお姉さんになる進級園児たちも、はりきって歌やダンスで新しいお友達をお迎えしていました。
 翌日の幼稚園生活1日目、ちょっと玄関をのぞいてみると・・・大泣きする子もおらず、どの子も元気に登園していました。優しいお兄さんお姉さん、先生たち、そして、彫刻と自然に囲まれた幼稚園での日々を楽しんでね~!

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