気温や天候に大きな影響を受けながら、雪は絶えず表情を変えます。逆に云えば雪の表面を見れば昨日と今日くらいまでの状況がおおよそ分かります。 写真のように風の仕事がくっきりと残っている日があります。雪の凹凸に光があたったことによって露わになった鋭いラインがスゥーッと入っていて、かなりの強風で地吹雪が起きていたことが想像できます。気温も低く、細かな雪が強い風に舞っていたはずです。こんなに繊細で、しかも直線でもない微妙なラインを私たちが雪の上に再現しようとしても、それは無理です。 人間が時間をかけて生み出そうとしても叶わないような造形物を、自然は時々創り出してしまいます。このような美に囲まれ共に呼吸をしている安田さんの彫刻をゆっくりとご覧ください。自然のなかにあって決して不自然でなく、風の仕事同様、光によって露わになる単純でいて複雑な曲線を静かに見つめてください。 不思議です。安田さんが風に手伝ってもらっているはずはないのですから…。
自然の風と雪が織り成す風景が安田さんの彫刻と調和をしてますね。自然の風景は緻密に計算されているのだと思います。その風景は同じように見えても微妙に変化して同じ風景はないと感じます。
Comment by hara — 2006年2月6日 @ 11:08 PM
アルテピアッツア美唄に向かいましたが…
今日は青空も広がり、ちょと温かい感じ。うれしくなりました。午後から、アルテピアッツア美唄に向かいましたが…。家から車で1時間も走ると…下のような状態に。ひさしぶりに緊張。周囲に建物がないと、地吹雪も手伝ってこのありさま。久しぶりにビビりました。(汗)あきらめて引き返しました。ここから車で30分で我が家です。仕方がないのでアルテピアッツア美唄のブログで我慢。見ると「トリノオリンピック記念 野外彫刻展」のことやら、冬の美しい写真が。そして「風の仕事」という記事がありました。なんか、この記事に、ものすご…
Comment by 美術と自然と教育と — 2006年2月12日 @ 6:45 PM
この記事に共感します。美しい自然と安田侃さんの作品が共に呼吸しているというとらえかたに、なるほどなあと思いました。すばらしい感性であるれぴあっつあをとらえていますね。今日は、そちらに行く予定でしたが吹雪のために断念。また行きます。
Comment by 山崎正明 — 2006年2月12日 @ 6:50 PM
山崎さん、コメントありがとうございます。昨日は雪が激しくてアルテピアッツァにいらっしゃることを断念されたとか…。山崎さんのブログで吹雪の様子もチェックしました。あんなに真っ白になると、身の危険を感じてしまいますよね。次の機会に是非。
「風の仕事」についても共感をしてくださってありがとうございます。これからも四季を通じてのアルテピアッツァの魅力の一端でもご紹介できれば…と思っています。
どうもありがとうございました。
Comment by NPOアルテ — 2006年2月13日 @ 1:07 PM