啓蟄も過ぎ3月も10日ともなれば、すっかり春の気配です。 今日のように青空が広がり日が照っていると、頬をなでる風にも真冬のような厳しさはなくなり、ましてや突き刺さるような寒さは感じられません。 帰門の足もと(という云い方は少し可笑しいですね。つまり接地面のことです)も、良く日が当たる南側の雪が徐々に融けて赤いヤキズリが見え始めました。これから日を追うごとにこういった土の面積が広がってゆくのです。 白一色だったアルテピアッツァにも、こんな風景が見え始めましたよ。
昨日は久しぶりに雅楽器を持ってアルテピアッツァを訪れ、古典曲と東儀秀樹さんの曲を何曲か独奏させて頂きました。
アートスペースの天井から降りそそいでくる音を浴びながら、心のどこかにある春のスイッチがONになりました…。
おもてに出て帰門の中に立ち、目を閉じると…美唄川の雪解けのせせらぎが流々と、そして雪塊の表層から解け落ちる氷の小片たちが、カサッ…カサッ…と春の訪れを告げていました…。
Comment by ブン — 2006年3月11日 @ 8:17 AM