9月4日の日曜日、安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄では、現代サーカス「空知遊覧2016 ツミキデポエム」(主催:北海道教育大学岩見沢校)が開催されました。
現代サーカスとは、これまでのサーカスとは違う、アートとサーカスが融合した「ヌーヴォーシルク(新サーカス)」です。会場はアルテピアッツァの屋外。テントを張って行うのではなく、広い敷地がサーカス会場となりました。いくつかのポイントごとでパフォーマンスが披露され、出演者が演技をバトンタッチしながら観客と共に移動していく回遊型の公演です。
300人近くの観客が集まったなか、サーカスは音の広場の彫刻「真無」からスタート。自然の音だけが響く静かな空間での、演者の感情を体現した美しい動きに観客は見入っていました。「水の広場」にある大理石の舞台では一輪車での演技、高速のスピンやバランスを保ちながらの複雑なターンに、技が決まると観客からワッと歓声が上がり場を盛り上げました。続いて演者が変わり、木に吊り下げられた「ティシュー」と呼ばれる布を用いた空中での演技。重力を忘れさせるゆったりとした動きに見ている人は心を奪われました。
最後は特設した空中パフォーマンス用のトラスでの演技、そしてジャグリング。長い竹馬や一輪車に乗った演者も集合し、観客からは自然と手拍子が鳴り大団円を迎えました。いつものアルテとは違う、まさに彫刻とサーカスが融合した特別な瞬間を、みなさんと共有した楽しいひと時となりました。
9月11日(日)には岩見沢の公演もありますので、気になった方はぜひご覧ください。詳しくはこちら。