気温が高い日が続いています。アルテピアッツァ美唄では、場所によって“かんじき”がなくても雪原の上を歩けるようになっています。雪の表面は昼に融けて、夜にまた凍る・・・を繰り返し、さらさらだった表面が、ざらめのようになってきました。晴れた日は、粒の粗い氷がキラキラ反射して、とても眩しいです。
先日、散策に来てくださったお客さまから「雪の上に何かいる・・・!」と驚きの声をいただきました。それは、羽蟻のような小さな昆虫でした。調べると、「セッケイカワゲラ」という、-10℃以下でも動くことができる虫で、春に川の上流で産卵後、下流まで流されて冬に孵化し、冬の間雪の上を何キロも歩いて上流まで戻る習性があるそうです。アルテでも毎冬、陽射しを暖かく感じる時期に見られます。
俳句の世界では「雪虫」という名でありながら、春の季語として用いられるセッケイカワゲラ。旅の途中にアルテへと立ち寄ってくれた彼らに、早くも春を感じてしまいます。