もう12月。巷ではクリスマスソングが聴かれる季節となりましたが、アルテピアッツァではいつも通りの静かな時を刻んでいます。今日も雪が降っていて、昨晩からの雪で化粧をした彫刻たちが迎えてくれます。
化粧…というか、雪に埋もれていると言ったほうが良いでしょうか。この深雪を踏みしめて園児たちが登園してきます。雪まみれになって、背負ったリュックも雪だらけにしてグングン進んできます。そんな元気な姿を見ているだけで、つい微笑んでしまいます。
アルテピアッツァの平日の朝は、いつもこんなふうに始まるのです。
雪がアルテに積もるようになると、素敵な「蒼い時間」が見られるようになります。日が落ちて空が青く澄み、室内の彫刻が暖かく輝きだす。ほんの一瞬ですが、天使はこのように現れるのでは、という時間。太陽が一番弱くなるこの時期だからこそ体験できます。冬のアルテには人はいませんが、そこに何かはあるのです。騒々しいクリスマスソングはなくて、心の中からバッハの調べが聞こえてくる。展示室で独りだけのコンサートを楽しむのもいいですよ。
Comment by 都会に出た熊 — 2005年12月3日 @ 12:33 PM