昨日のアルテピアッツァです。一面に霜が降りて真っ白な空間になりました。 朝日が昇り、陽が射すと一瞬にして霜が融け、緑の芝生が朝露で濡れたようにキラキラと輝き出します。 冷えた空気のなかを雪虫が飛び交い、雪の季節が近づいていることを知らせてくれます。
この寒さのなかを落ち葉ボランティアの方々が白い息を吐きながら作業をしてくださっていますが、落ち葉の季節も間もなく終わりを告げそうです。
昔、国文学の大家に一番美しい季節の風情を聞いた事がある。その人は「秋から冬に変わる北山時雨の頃ですかな」と答えた。青々とした杉林に降る白い雨。もののあはれとは、往くものを惜しみ、新たに来るものに覚悟することである。夏、生命の輝きに満ちていたアルテが、冬の長い眠りに着く前の一瞬の輝き。その時間を味わう事は素晴らしい。
Comment by 都会に出た熊 — 2006年10月26日 @ 3:43 PM