‘出来事’ カテゴリーアーカイブ

この場所の風景

投稿日 2016-05-08

5月8日 ここ数日、安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄は雨模様でしたが、ようやく太陽が顔を出し、芝生の緑もいきいきしています。

 先日、ぱらぱらと降っていた雨が上がり、朝の陽射しが出始めた頃、一人の女性が両手をいっぱいに広げ、彫刻に身を預けている光景を目にしました。しばらくすると一緒にいらした男性が、同じようにして両手を広げて全身を彫刻にゆだね始めたのですが、その姿はまるで作品と対話しているようでした。その後、お二人は向かい合って彫刻に耳を当て、静かな時間を過ごされていました。思い思いに過ごしているみなさんの姿も、彫刻や自然の景色と同様、アルテピアッツァ美唄の風景なのだと、あらためて感じました。

長い冬篭りを終えて

投稿日 2016-04-16

4月16日 長い間、雪からの保護のため冬篭りに入っていた屋外の大理石彫刻がようやく姿をあらわしました。カフェアルテの窓から見渡せる「音の広場」の大きな作品「真無」もそのひとつ。真っ白な表面が輝き、久しぶりの太陽を思う存分あびているようです。まだ一部雪が残っており、カバーが外れていない作品もありますが、これから徐々にお目見えしますので、ぜひ彫刻に直接触れてみてください。
 
 さて、姿をあらわすのは彫刻だけでなく・・・、雪の重みで折れてしまった枝や枯葉などがこれからたくさん出てきます。そこで、みなさんと一緒にアルテの中を綺麗にする、「春のアルテクリーン作戦」を来週末に下記日程で行います。時間内でしたらお好きな時で結構ですので、ぜひお手伝いください。春の暖かな日差しの中での作業は、とても気持ちがいいですよ!ぜひご家族、ご友人と一緒に、ご参加お待ちしております。

■日時:4月23日(土)・24日(日)8:30~12:00※雨天中止 (軍手等は各自ご準備ください。) 
■集合場所:アートスペース(旧体育館)入口 ※作業場所を掲示しています

 

アルテ〇〇の学校 第5回マルマルは(デ)(ザ)(イ)(ン)

投稿日 2016-04-13

4月10日 日中陽が差し、気温が高くなる日も多くなりました。地面もだいぶ見えてきましたので、これから緑になるのが待ち遠しいです。

 さて、4月10日(日)、ストゥディオアルテ(体験工房)で、「アルテ○○の学校、第5回マルマルは(デ)(ザ)(イ)(ン)」を開催しました。今回のゲストはアルテピアッツァ美唄のリーフレットや安田侃さんの図録などのデザインを手がけた、グラフィックデザイナーの三善俊彦さんをお迎えしました。 
 まずは、三善さん自身がデザイナーになる経緯をスライドを見ながらお話。「デザインは出会い、人と人とをつなぐもの。」とおっしゃるように、デザインに出会った事、美術館のお仕事や安田侃さん、アルテピアッツァのデザインに関わることになったお話を聞かせてくださいました。その後は、今までのお仕事を例に、デザインが完成するまでのポイントや「(アルテの)このロゴは、文字のバランスを一番考えた。」など、デザインへのこだわりについてお話いただきました。普段は聞けないお話とあって、メモをとりながら熱心に聞いている方が多かったです。後半は、実際にデザインされたポスターや書籍をみんなで見ながら、三善さんが紙へのこだわりなどを披露。

4月10日

 最後に、自身のデザインについて「アーティストや素材が最大限に生きるデザインをするのがポリシー」と締めくくられ、定員いっぱい30名の参加者からの大きな拍手で幕を閉じました。

 「アルテ〇〇の学校」、次回は(星)(空)です!8月16日(火)の開催を予定しています。詳細が決まりましたら、アルテピアッツァ美唄のホームページやブログでお知らせしますので、お楽しみに。  

「安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄」になりました

投稿日 2016-04-01

4月1日 入学や就職など新生活に期待と不安の入り混じる4月を迎えた方も多いことと思います。アルテピアッツァ美唄も今日から美術館としての新たなスタートを切ることとなりました。
 1992年のオープン時、美唄市の芸術文化交流施設として、芸術広場という意味の「アルテピアッツァ」と名付けられ、多くの人が思い思いの時間を過ごされています。彫刻家安田侃氏と美唄市の手によって今なお創り続けられているこの場所は、40点を越える作品が常設展示され、いつ来ても変わらない稀有な芸術空間です。ここをもっと多くの人に知ってもらうために、美唄市が3年前から美術館としての位置づけを検討してきました。
 先月、美唄市議会で「アルテピアッツァ美唄条例」の改正案が可決され、4月より名称を「安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄」とし、美術館としての活動も充実させることになりました。さらに、博物館法上の登録博物館となることも承認され、館長にはNPO法人アルテピアッツァびばい理事長でもある磯田憲一さんが就任しました。
 これまでと変わらず、この自然と芸術が調和した空間を次の世代につなげるために、私たちNPO法人アルテピアッツァびばいは管理運営により一層努力してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

タイからのお客さま

投稿日 2016-03-16

3月16日

 今年の冬は、タイからのお客さまがたくさん美唄に来られています。

 昨日からツアーで美唄にいらっしゃった方たちも、そば打ち体験やスノーモービルに陶芸など、美唄の見所を満喫されたようです。そして、ここアルテピアッツァ美唄では雪にふれながら安田侃さんの彫刻作品にも触れていました。

 外を散策された後は、カフェアルテにも寄っていただきました。暖炉の前でくつろいだり、談笑したりと、みなさん思い思いに過ごされている様子が印象的だったのですが、なかでも、ホットミルクを飲む女の子の笑顔がかわいくて、こちらの心まで温まりました。季節の異なるアルテをまた見に来ていただけたら…。心よりお待ちしています。

窓からの光景

投稿日 2016-03-13

3月13日 青空の日が増えるなか、先日カフェアルテの窓から微笑ましい光景が目にとまりました。音の広場をぐるっと一周する親子。カラフルなスキーウェアを着て、お父さんが笑顔でひっぱるソリに乗った男の子がとても愛くるしく、温かい気持ちになりました。

 さて、そんなカフェアルテからのお知らせです。3月23日(水)より、平日の営業時間が17時までとなります。 本格的な春が訪れるほんの前の、ゆったりとしたひとときを、カフェアルテで過ごされるのはいかがでしょうか。

ニューヨークから

投稿日 2016-03-07

0307 昨日から気温がぐんっとあがり、雨が降っています。雪どけも進み、地面が濡れて滑りやすくなっていますので、散策の際はどうぞお気をつけください。

 さて、先月末、遠くアメリカ・ニューヨークからWEBマガジンを発行している出版社「Gear Patrol」の方々が取材にいらっしゃいました。この日は一日中雪が降ったアルテピアッツァ美唄。それでも、雪のなか、屋内外の彫刻ひとつひとつに触れ、2時間以上かけてたっぷりと“冬のアルテ”を堪能されていました。
 ただいま、ニューヨークで展覧会中の安田侃さんにも、現地でインタビューが行われたようです。いったい、どんな記事になるのでしょうか?記事が完成しましたらこちらでもご案内しますので、ぜひお楽しみに!

ソリすべり

投稿日 2016-01-23

1月23日 アルテピアッツァ美唄内木造校舎1階にある美唄市立栄幼稚園の冬休みが終わり、今週からまた園児たちの賑やかな声が響いています。
 子どもたちにとって、冬のアルテの遊びと言えば、「ソリすべり」。
 昨日も栄幼稚園の帰り、園児たちとお迎えに来たお母さんが一緒にソリすべりをしていました。青空の下、「行くよ~!」と、お母さんが園児の背中を押して、「わ~!」と大きな声と共にソリはぴゅーっと滑っていきます。下まで行って、ズボッと埋まって雪まみれになりながらも、笑い声が響いていました。

 真っ白な雪の上でカラフルなスキーウェアを着た子どもたちが遊ぶ様子は、見ているだけでも楽しい冬の風景です。

安田侃氏北海道功労賞受賞記念祝賀会

投稿日 2015-10-23

10月17日 秋らしいきれいな青空が広がった10月17日(土)、アルテピアッツァ美唄では「安田侃氏北海道功労賞受賞記念祝賀会」が行われました。今月14日に彫刻家・安田侃さんが、北海道知事が贈る最高の賞「北海道功労賞」を受賞したことを記念しての祝賀会です。
 美唄市の髙橋幹夫市長などが発起人として開催され、美唄市内外から約100名の方が参加されました。

 安田侃さんのお話は、これまでにお世話になった方々への感謝の言葉やこれから行われる個展のことと続き、最後にはアルテピアッツァ美唄について「時間が経つとともに、『この地を残したい』と考えて、支えてくれる人が少しずつ、確実に増えてきている。そういうふうにして、この場所が育ってくれたらいいなと思っています」との言葉がありました。10月17日
 また、式典ではピアニストの栃原享子さんによるお祝いの演奏があったり、美唄市内の農家のお母さんたちによる手作りのおつまみと空知のワインが振る舞われたりと、とても和やかな雰囲気で、安田さんをお祝いしていました。
 私たちアルテのスタッフもお祝いに参加できたこと、嬉しく思っています。この度は、北海道功労賞の受賞、本当におめでとうございます!

お気に入りの彫刻を

投稿日 2015-09-20

0920blog 先週、美唄市内の中学生が美術の授業でアルテピアッツァ美唄を訪れてくれました。

 午前中いっぱいを使ってのこの授業では、最初にアルテのスタッフと一緒に敷地内を散策します。安田侃さんの彫刻を見て、触れて、お話をしながら歩きました。それから、生徒は自由に散策し、お気に入りの彫刻を見つけて、スケッチします。いろんな角度から見たり、触ってみたりしながら、スケッチした後、ストゥディオアルテ(体験工房)にて、その彫刻を粘土で模してつくってみる、という授業です。ブロンズの彫刻には黒っぽい粘土を、白大理石の彫刻には白っぽい粘土を使って、それぞれ自分のスケッチを見ながら作りました。
0920blog アルテピアッツァ美唄の空気を吸いながら、彫刻を「見る」「触る」だけではなく、「つくる」ことで、何かまた違う体験になったでしょうね。ちなみに、女子生徒には「天モク」、男子生徒には「ひとつがふたつ」が人気でした。
 生徒のみなさん、またぜひ遊びに来てくださいね~!

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