曇り空から雪が落ちてくる日が幾日も続きましたが、今日、ようやく晴れました。太陽の光に照らされた白い風景は、曇天のそれとは違い、雪がキラキラと輝いて本当に美しいのです。
葉を落とした裸木の影が縞模様となって雪原に伸びています。移ろう光を心穏やかに眺めているだけでも、多くの発見があります。何をするというわけではなく、窓外の風景を眺めるだけの時間…なかなか贅沢なひとときだと思います。是非一度体験してみては?
ここ1週間ばかりまとまった雪が降っていなかったので、さすがの美唄でも道路脇に少々白いものが残っている程度にまで雪は融けたのですが、今日は降っています。昨日から風が強く、荒れ模様だったのですがその強風を引き継いで雪が舞っています。
野外のブロンズ作品も木々と一緒になって風雪に耐えています。真っ白な雪原に立つ彫刻たちは厳しさを感じさせながら同時に温もりも感じさせてくれます。もう幾日も冬独特の青い空を見ていませんが、太陽の光に照らされるとまったく印象が違って見えます。
冬の天気は変わりやすいので、今まで雪が降っていて真っ暗だったのが、雲の切れ間から陽が射して一瞬にしてその表情を変えることがあります。この劇的な変化は冬だけの楽しみでもあります。勿論、今日のように一日中お日さまの姿を見られないことだってありますけれど。
今日はあいにくの曇り空で、寒さも強く感じる日和ですが、階下の栄幼稚園は熱気ムンムン。今年が51回目の発表会。以前は「お遊戯会」なんて云っていたでしょうか?わが子や孫の晴れ舞台、ホールに入りきらないほどのお客様です。
今日まで一生懸命練習を積んだ園児たち、先生やお母さん手作りの衣装に身を包んで、なりきりポーズでキメテいます。
何しろ年少と年長を合わせて35人の小さな園です。こどもたちも衣装替えに大忙し。ひとつが終わったからといってのんびりしているわけにはゆきません。お母さんがいくつかのグループに分かれて手品やダンス、切り絵紙芝居を披露する時間だってあるのです。
「家族みんなが楽しんでいる」そんな温かな空気に包まれた発表会。階下から大きな拍手が届いています。
不思議ヒコーキインストラクターの飯島実さんを知っていますか?昨年の8月にアルテピアッツァ美唄のアートスペースでワークショップをしていただいたこともあるのですが、飯島さんが空気に乗せるようにして浮游させる物体の数々は、まさに「不思議ヒコーキ」という名に相応しく、その静かな飛行を目の当たりにした人は、あっという間にその世界に引き込まれます。
その飯島さんが新作を携えて遊びに来てくれたのです。その優雅な飛行はとにかく美しく、うっとりしてしまいます。安田さんの彫刻の前や上を飛ばしたり、大人たちが数人で、こっそりと全力で心から楽しみました。いつの日かきっと、公式に飯島さんをお呼びできる日も訪れると思いますので、その時は前もってみなさんにもお知らせします。その日を楽しみにしていてください。
美唄の雪も降ったり止んだりを繰り返しつつ、完全に融けることはなく、たまごの彫刻にも、こんもりと雪が乗っています。
午後1時からは「第11回森の広場の音楽会」が開催されました。春に行われた第10回では、飛び入り参加者が大勢で音楽会そのものが3時間以上になったので、さて今回はどうだろうか?と思いながら行ってみますとアットフォームな温かな雰囲気で会が進行していました。
森の広場の音楽会の大きな魅力のひとつは、この温かさだと思います。出演者と観客が一体となってコンサートを盛り上げている様子は、感動的でもあります。これからもこの魅力を大切に回を重ねて欲しいものです。
コンサート中、外ではこどもたちが雪が舞う寒さもへっちゃら!という顔で、雪だるまづくりに熱中していました。しかも、通路のど真ん中に。あまりに可愛いので1枚撮らせてもらいました。
さてさてもうひとつお知らせです。昨日から突如出現した「北海道人」バナー。ここから北海道庁によって運営されている、北海道情報のポータルサイトにジャンプできます。そのなかの【「特集・連載」バックナンバー】をクリックし、第25号の特集「大地のアート」をご覧いただくと、アルテピアッツァ美唄のことが紹介されています。このブログを見てくださっている方々には「もうとっくに知ってるさ。何を今更」とお叱りを受けそうですが、もしもまだご存じない方がいらっしゃいましたら是非、ご覧ください。アートに限らず、北海道の楽しい情報が盛りだくさんです。
JRタワーの「妙夢」。札幌駅の西コンコース南口付近にあって一日30万人とも云われる人々の往来を見つめている安田さんの彫刻です。
11月16日。この彫刻が置かれている駅近くの札幌合同庁舎内講堂でのフォーラムに行ってきました。「ランドスケープの中で…」というテーマに沿って建築や造園に携わる方々が、それぞれが深く関わっているモエレ沼や石山緑地のことなどを中心に意見交換をする場面もあり、会場を埋めた250人が熱心に耳を傾けていました。…が、それを聞くということだけが目的だったわけではありません。
フォーラムへ参加されるみなさんに、アルテピアッツァ美唄という空間や私たちNPO法人の活動を知っていただこうと、いくつかの資料を用意しお邪魔しました。
フォーラムのなかでも好例のひとつとして、スライドで四季を通じてのアルテピアッツァが紹介される場面もあって、何人かの方に「きれいな所ですね」と声をかけていただきました。こういった機会を与えられ出かけるたびに思うのですが、アルテピアッツァをご存じない方は、実はまだまだ大勢いらっしゃるようなのです。だからこそ、この場所にとどまっているだけではなくて、たまには外へ出て宣伝活動することも大切です。
私たちにとってもプラスになる話を聞くことができて、更には自分たちの宣伝もさせていただいて、「妙夢」にも再会出来て、なんて有益な一日なのでしょう!
久しぶりの青空です。プラタナスの木も、その大部分が葉を茶色に変えてどんどん落ちてゆきますが、なかにはまだこんなふうに黄色っぽい葉を残しているものもあります。まるで青空に瞬く星のようです。が、視線を落とすと昨日もかなり冷え込みつつ雪が降っていたので、一面真っ白です。このまま根雪になってしまうのでしょうか?
一昨日のオペラ『蝶々夫人』ハイライトは、ご覧になりましたか?実際に東京文化会館でオペラをご覧になった方からも「あの日は2階席でキャストのみなさんの細かな表情の動きまでは読み取ることが出来ませんでしたが、番組のおかげで8月の舞台を思い出しながら感動も新たに堪能しました」というメッセージが届いていました。
逆に、テレビだけでは全体像は見えにくかったかもしれませんが、安田さんの今夏の仕事のひとつを知っていただけたのではないかと思います。