美唄は今日も雪が降っています。曇天からフワフワ…。3月の湿気を帯びた雪が静かに積もってゆきます。
何といっても女子フィギアの金メダルに湧いたトリノオリンピックも閉幕。平静を取り戻しつつありますが、イタリアでの記念彫刻展は13日まで開催されています。会場に展示されている安田さんの「妙夢」の写真をアップしましたが、他の方々の作品等も覗いてみてください。
久しぶりの快晴です。しかも昨晩のうちに降った雪が十数センチほど積もり、その新雪に光が映えてきらめいています。 その光に誘われ、かんじきを装着して「音の広場」を目指します。
途中、小動物や先客の足跡を確認しながら針葉樹の並木道を歩こうとして驚きました。夏のように歩くことは叶わないのです。1メートル以上も雪が積もっているのですから当たり前なのですが、目線も随分と高くなっています。 音の広場にたどり着くとブロンズ「天モク」の傍に雪だるまが並んでいます。カラマツ林の中に佇む「相響」も
雪に埋もれていますが、その上をこどもたちが歩きまわった跡が残っています。雪だるまを作ったこどもたちが乗ったのでしょうか? 視線を移すと山の中腹に「ひとつがふたつ」が立っています。この彫刻も半分は雪に埋もれて、上部には雪がうっすらと乗っています。真っ白な音の広場で、ホッと一息。贅沢な時間です。
2月も中旬、数日前には雪が「融けてます」なんて豪語していましたが、あの日以来雪が降りっぱなしです。風も強く視界不良になるほどの吹雪きに見舞われ、最高気温もマイナスの世界に逆戻りです。 今朝もスタッフは除雪作業に追われています。除雪が完了した通路に立ち「真無」を見ようとしても、積雪に阻まれて彫刻のてっぺんがほんの少し見えるだけです。その「真無」の周辺に除雪中のスタッフの姿や除雪機を確認することは出来ません。が、除雪機が勢いよく飛ばしている雪が弧を描いているのが見えます。ひと冬の降雪量が8メートルにもなる美唄市ですが、今期は例年よりも雪が多いように感じられます。 まだしばらくは、除雪の日々が続きそうです。
いよいよトリノオリンピックが開幕しましたね。連日の熱戦が予想され、そのなかでの日本勢の活躍も期待してしまうわけですが、そのオリンピックを盛り上げるべくピエ モンテ州リモーネで彫刻展が開催され安田さんも出展しているそうです。 2月8日から3月12日までの会期でジャコモ・マンズーなど巨匠たち約50人の競演となるわけですが、「オリンピック観戦の際に是非」と思われた方、要注意です。会場はトリノから100㎞ほと離れているそうですので事前に良くお調べください。近々写真も入手してブログでも紹介するつもりですが、こういったニュースを聞くたびに「イタリアにおける安田侃」ということを考えます。「マエストロ KAN!」とイタリア人に愛されている安田さんの作品をイタリアの空のもとで見てみたいものです。
今日の美唄は、ものすごい雪で彫刻の上の雪がどんどん成長していきます。今日のイタリアは、どんな天候なのでしょう。
2005年10月22日にオープンした兵庫県立芸術文化センターの1階メインエントランスに1月下旬、ブロンズの「天秘」が置かれました。 大・中・小の3つのホールを備え音楽だけではなく、演劇、バレエなどを通じて多くの人々が集い交流する場となるであろう同センターにあって、行き交う皆さまにきっと愛される彫刻となるはずです。 お近くにお住まいの方、旅行などの予定がある方、機会がありましたら是非ゆっくりとご覧ください。
気温や天候に大きな影響を受けながら、雪は絶えず表情を変えます。逆に云えば雪の表面を見れば昨日と今日くらいまでの状況がおおよそ分かります。 写真のように風の仕事がくっきりと残っている日があります。雪の凹凸に光があたったことによって露わになった鋭いラインがスゥーッと入っていて、かなりの強風で地吹雪が起きていたことが想像できます。気温も低く、細かな雪が強い風に舞っていたはずです。こんなに繊細で、しかも直線でもない微妙なラインを私たちが雪の上に再現しようとしても、それは無理です。 人間が時間をかけて生み出そうとしても叶わないような造形物を、自然は時々創り出してしまいます。このような美に囲まれ共に呼吸をしている安田さんの彫刻をゆっくりとご覧ください。自然のなかにあって決して不自然でなく、風の仕事同様、光によって露わになる単純でいて複雑な曲線を静かに見つめてください。 不思議です。安田さんが風に手伝ってもらっているはずはないのですから…。
1月28日に「かんじき体験」をアップしましたが、これには後日談がありまして、実は何人かの方から「かんじきって何ですか?どんな形状のものですか?」というような問い合わせなどをいただきました。そうですよね。雪と無縁の地域にお住まいの方には“かんじき”と聞いてすぐにその形状まで想像するというのは簡単ではないですよね。そこで今日は少々補足的にかんじきについて記します。
かんじきには曲げの技術を駆使したものや木ではなく人工的な素材を使ったものなど様々な種類がありますが、アルテピアッツァで貸し出しているものは写真にあるようなイカダ型の素朴なつくりです。これを長靴に装着することで雪と接する面が大きくなり、ツボ足(かんじきを装着しない通常の状態)で歩いた時よりも足が埋まらずに歩けるという優れものです。左右のかんじきが重なり合わないように注意することと、雪に対して垂直に足をおろすことで、より効果が得られます。
28日の体験者は2人でしたが、2人目の方はやはり東京からの方で「?かんじきって何ですか?」と問われました。ただ本当に楽しかったようで、もうひとりの方は29日にも宿泊先の札幌から駆けつけ、2日続けてかんじき体験されました。 やはり、冬のアルテピアッツァの楽しみとして、欠かせないもののひとつであることを再確認しました。